【本堂 京都府指定文化財】 
(七間四面、単層入母屋造本瓦葺。1618(元和4)年建立。元本願寺阿弥陀堂。)
元和三年(1617)、火災により大部分の伽藍を消失した本願寺は、翌年には仮本堂(阿弥陀堂)を再建します。
後年復興に着手し、1636年に御影堂が完成。
そして現在の阿弥陀堂建立(1760年完成)に当り、1756(宝暦6)年、仮本堂をこの西山別院に移築しました。
このため本願寺伽藍中最古の歴史的遺構といえ、元本山本堂としての風格も残す貴重な建築物です。
2000(平成12)年には全面修復を終え、創建当時の精彩を甦らせました。本堂外観写真本堂内観写真

御本尊写真【①本尊阿弥陀如来像】 
(1661(寛文元)年、本願寺第13代良如上人作)
本願寺の旧本尊、輪光青蓮二尺八寸の阿弥陀如来像です。2000(平成12)年に修復を行い、台座底書が明らかになりました。「大谷御本尊 御堂御建立ニ付御作也 尊像造営寛文元年辛丑四月廿八日 同八月中旬成就同霜月十七日御供養 御大佛師利 専政 康雲 尊命初斧刀」

 

【②本堂襖絵八面「松に藤」「桜に牡丹」 重要文化財】 
(本堂障壁画八面 金地紙本著色 「松に藤」四面 「桜に牡丹」四面 1618(元和4)年頃 徳力善宗作)
江戸初期の本願寺お抱え絵師、徳力善宗の現存する唯一の作品。
画面いっぱいに描かれた巨大な老松に絡みつく藤。咲き乱れる満開の桜に鮮やかな紅が印象的な牡丹。
桃山文化の気風を受け継いだ絢爛な金碧障壁画です。(平常時は文化財保護のため非公開)

襖絵 松に藤 襖絵 桜に牡丹

 

 

 

 


【③本堂内陣天井絵】 
(1618(元和4)年頃、作者不詳)
通常の真宗寺院における本堂内陣天井は、格天井といって碁盤の目のような形状ですが、この本堂内陣は、天井一面に一組の天人が描かれているという、非常に珍しい形態です。
筆致は力強く「虚空の諸天人」を眼前にするようです。作者不詳ながら、熟達した絵師による力作です。
内陣天井絵内陣天井絵

現行襖絵写真【④本堂襖絵八面「燕子花に八橋」】 
(1985(昭和60)年、徳力富吉郎作)
日本画家・版画家・本願寺絵所第12代当主徳力富吉郎
(当時83歳)作・寄贈。直系の先祖となる徳力善宗の襖絵(②)に鼓舞されて描かれた力作。
八橋の傍らに咲く燕子花(かきつばた)の鮮やかな紺や白が金地の池に鮮やかに浮かび上がります。
平常時の襖絵として本堂を飾っています。