法話
今月の法語(令和6年9月)
「道」
道と聞くと、様々な道を思い浮かべます。
まっすぐ向こうまで見通せる道や、曲がりくねった道、山道や獣道。
信号があったり横断歩道があったり踏切があったり標識があったり…。
私たちが普段目にする道はいろんな人が使うからその人に合ったように、その人が困らないように、また環境に合ったように、道ができています。
また、道とは心のことも表します。
剣道茶道華道…仏道もそうですね。
浄土真宗の宗祖親鸞聖人(しんらんしょうにん)は、
「念仏者は無碍(むげ)の一道なり」と説かれました。
念仏者が歩む道というのは、
なににも妨げられない(無碍)道であるということです。
つまり、お念仏をする時は、邪魔されないということでしょうか?
そうではありません。
お念仏をいただくすべての人は、
どのような問題や妨げが起ころうとも、
それを悲観することなく事実をありのまま受け止め生きていける、と説かれるのであります。