法話
今月の法語(令和8年1月)
阿鞞跋致
この言葉は阿鞞跋致(あびばっち)と読みます。
不退転(ふたいてん)と同義であり、一般的に決して退かない覚悟や
意思を表す言葉です。
これは、信念を持ち、何ごとにも屈しないことを意味します。
例えば、「不退転の決意」や「不退転の覚悟」といった表現で使われます。
仏教で阿鞞跋致(不退転)は、さとりに至るまでの菩薩の位が52段階あると
いわれております。
修行を積んで一つずつ位が上がっていくのですが、
途中で気を抜いてさぼってしまったり、仏様に背いた行為をしたりしてしまうと、
位が下がってしまいます。
その下がることがなくなる位(不退転)のことを言います。
つまり、仏と成ること(さとりに至ること)が定まるということです。
南無阿弥陀仏とお念仏をしてお浄土に往生させていただくということは、
住不退転(じゅうふたいてん)であると説かれます。
不退転(阿鞞跋致)の位になるということです。
大変な修行をしてやっと阿鞞跋致の位になるのですが、それを飛び越えて仏と成ることが定まる。
それもこれも私が修めるべき大変な修行を阿弥陀様がすでに終えてくださっているからであります。
そのおはたらきをお念仏として私にかけてくださっているのです。
合掌
