法話
今月の法語(令和8年5月)
「普通」って何ですか?
私たちは日々、「普通」や「平均」といった言葉で物事を見がちです。
しかし、「みんなはこうだ!」という考え方は分かりやすい反面、
本当の姿を見えにくくしてしまうこともあります。
仏教では「諸法無我」という言葉があります。
すべての物事はさまざまな縁や条件によって成り立ち、常に変化し続けているという教えです。
たとえば、同じ場所で撮った写真でも、時間帯や季節、撮る人の気持ちによってもまったく違う一枚になります。
同じ物をもう一度撮ることは難しいです。
私たち人間もまた、環境や経験、その日の体調や心の動きによって、日々姿を変えながら生きています。
・人と話すことが大好きでも、一人の時間を大切にする人
・普段は穏やかでも、好きなことには強い情熱をもつ人
・昨日できなかったことが今日は出来るようになる人
そうした積み重ねがその人を形づくっています。
「普通の人」という姿は、頭の中で作られたイメージにすぎません。
だからこそ、誰かと比べるのではなく、今の自分をそのまま受けとめてみてはいかがでしょうか。
合掌
