法話
今月の法語(令和7年4月)
傍樂(はたらく)
4月は新しい環境で、一歩を踏み出す人も多い事でしょう。
学校を卒業して働き始める新入社員、
初めてのアルバイトに挑戦する学生さん、
お子さまが少し大きくなって職場復帰やパートを始めるお母さん、
退職や転職を経験される人もいるでしょうか?
「はたらく」ことは社会生活を送る上で大切な事。
「働く」は仕事をする、労働をする、そして対価を得ることでしょうか?
退職する先輩が「私はこれから傍楽(はたら)きます」と仰いました。
周りの人(傍)を楽にする、周りの人と楽しく過ごすこと。
それが「はたらく」の語源ではないでしょうかと。
阿弥陀さまの救いの目当ては「すべてのいのち」です。
すべてのいのちが、後生の一大事を心配することなく今を生きていくことの出来る世界をのぞまれて、
はたきかけて下さっている。
これこそ「傍楽きかけ」ではないでしょうか。
一人一人が、傍楽いて、笑顔あふれる令和7年度でありますように。
南無阿弥陀仏